Case Study – Case Explanation

スパークリングでガラスをデザインする

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中央D80×W80×H550 左右D30×W110×H300 ショット社高透過ガラス 全周ミガキ

スパークリングガラスはガラスの中に球状の気泡を閉じ込めた、光の効果による気泡のきらめきがとても美しいガラスです。気泡の位置や大きさをデザイン出来るのが、大きな特徴です。厚みを大きくすると、気泡の立体感がより強調されます。パーテーションパネルや光壁に最適です。

スパークリングのディティール画像 D30×W50×H50 ショット社高透過ガラス

加熱することで気泡は丸く整形されます。

 

11×100×100 ショット社カラーアーティスタ(4318 3t)

オリオン座をかたどったブルーガラスのスパークリングです。

気泡の位置、大きさがザインでき、カラーガラスの仕様も可能です。

 

デザインする

 

スパークリングのイメージがどのように実現するのか、追ってみたいと思います。イメージデザインの原画と完成画像です。

 

design : 庭野グラスクラフト

 

モックアップで気泡の出来、照明の種類、照度、色、背景の色を確認します。FIXの背景色でガラスの見え方が大きく変わります。画像は左半分はオープン、右半分は黒色の背景です。ガラスは高透過ガラスを使用しているため、背景は黒色の方が、より気泡の輝きが映えます。

 


光源がLEDの場合、コグチから光を入れた方が気泡の輝き(反射)は増します。ガラスのはめ込みには通常押し縁式や、ケンドン式が一般的ですが、コグチにLED照明を当てる場合は様々な問題が生じるため特注のガラス固定器具(透明アクリル)を製作し、施工を容易にしました。押し縁式ですとフレーム内の造作が複雑になり、コスト、メンテナンスの難易度が上がり、またケンドン式ですとフレームが大きくなったり、ガラスの重量に制限が出て(施工用吸盤は使用出来ません)しまったりします。画像ように設置すると、施工やメンテナンスが楽に行えます。意匠上も影が出ず美しく仕上がります。


光源は調色調光型のLEDですので色調や照度、変動時間もプログラミングできます。色が鮮やかなのは高透過ガラスを使用しているためです。通常のフロートガラスは緑がかっているため、LED調色は難しくなります。