Producsts, Tempered pattern

Tempered pattern テンパードパターン(強化ガラス)

「テンパードパターン」は、強度を上げて割れにくくしたガラスです。大きな衝撃によって万が一破損したときにも破片が細かい粒状になるので、安全性が高い特性もあります。建物では、窓をはじめドアや階段まわりのフェンス、パーテーション、テーブル、ショーケースなどに使われます。

強化ガラスには2通りの製法があります。カーサマテリアのガラスはガラスの特性に応じて2通りの製法を使い分けて、製品化されています。

風冷強化

加熱急冷によってガラス表面に強い圧縮応力層(ガラス自体が引張り圧縮に耐える層)を付加する製法です。強化前の生板と比較して約3〜5倍の強度があります。また、大きな衝撃により万一割れても破片は小さな粒状となり安全性(※)が向上します。

これらのガラスは、JIS規格で定める「破砕試験」「落球試験」をクリアしています。

ご使用上の注意

  1. 製造後は切断・加工ができませんので、正確な使用寸法でご発注ください。
  2. テンパードパターンは、表面に付いたキズや不純物に起因するキズが成長した場合、外力が加わっていない状態で不意に破損することがあります。破損すると、施工条件によっては脱落する場合があります。破片は粒状になりますが、大きな塊になることもあります。破片が頭上から落下した場合には、大きなケガや命に関わる事故となる恐れもあります。被害発生を防ぐため、合わせガラスにしたり、飛散防止フィルムを貼るなどすること、また人が近づけないような設計上のご検討、庇などの設置のご検討をお願いします。

サイズ

最大 1,100×1,900mm 〜 最小 50×50mm

対応ガラス

弊社ガラスのうち、比較的平滑性のある以下の8種類のガラス(すべて4mm厚)に対応します。

記載のない品番を確認されたい方は「がらすらんど株式会社」ホームページ内のWEBカタログをご覧ください。

いずれも納期は受注後、2週間ほどかかります。詳しくはお問い合わせください。

熱処理ガラス

風冷強化の関連商品に、風冷強化と同じ工程を経て破損時のガラスが粉々になる〈熱処理ガラス〉があります。これは、強化前と比較して約2〜3倍の強度になります。

サイズ

最大 1,100×1,900mm 〜 最小 50×50mm

対応ガラス

以下の12種類(すべて4mm厚)に対応します。

記載のない品番を確認されたい方は「がらすらんど株式会社」ホームページ内のWEBカタログをご覧ください。

いずれも納期は受注後、2週間ほどかかります。詳しくはお問い合わせください。

ケミカル強化

凹凸のあるデザインガラスや薄いガラスの強化に使われる加工で、さまざまな形状に対応できます。通常ガラスの平均9倍(風冷強化の約2倍)の強度をもち、航空機の窓ガラスや車両、ショーケースの曲げガラスなどにも使われています。

ケミカル強化は、低温型イオン交換方式(※)によってガラス表面の組成を変え、圧縮応力層を形成する製法です。割れても応力は残り粉々にはならず、スジが入る程度で切断部が少なく破壊されるため、通常のガラスより安全性が高いといわれています。強化加工後に切断・加工ができるのも大きな特徴です。

低温型イオン交換方式
ガラスの中のイオン半径の小さなイオンを、イオン半径の大きなイオンに置換する方法。ソーダライム系のガラスの場合、ガラスのNa+をKNO3中のK+で置換することで、半径のNa+(0.95A)は加熱することで外部へ飛び出し、この空間に大きな半径をもつK+(1.33A)が入り込み、この結果交換部である表面では、容積が増加し冷却後、圧縮応力が発生します。

サイズ

最大 1,200×2,500mm 〜 最小 ガラス切りできる範囲のものまで

対応ガラス

カーサマテリアで取り扱うガラスの全種が、ケミカル強化に対応します。ただし、コストが高いため、風冷強化加工ができない「3mm厚以下のガラス」や「凹凸が強いガラス」「気泡入りガラス」などにお勧めします。

記載のない品番を確認されたい方は「がらすらんど株式会社」ホームページ内のWEBカタログをご覧ください。

いずれも納期は受注後、2週間ほどかかります。詳しくはお問い合わせください。